サーフで使用するシンキングペンシルのうち、個人的にもっとも使用頻度が高いのがデュエルのモンスターショット95S。
カタクチイワシが接岸していたとは言え、単一カラー・単一ウェイトでわずかな時間の間に子座布団を含め3枚のヒラメを捕獲する能力があるルアーで、それなりに硬いロッドを使えば100mオーバーの飛距離を出すことも難しくない。
今回はそんなモンスターショット95Sのインプレをしてみたい。
スペック
モンスターショット95Sのスペックは下表のとおり。
比較用に重量が似ているジャンプライズのかっ飛び棒やデュオのビーチウォーカーウェッジ120Sを掲載しておく。
項目 | モンスターショット 95S | かっ飛び棒 | ビーチウォーカー ウェッジ |
全長 | 95mm | 130mm | 12mm |
重量 | 40g | 38g | 38g |
ウェイトタイプ | 固定重心 | 固定重心 | 固定重心 |
フック数 | 2 | 3 | 3 |
定価 | オープン価格 (1,500前後) | 2,310 | 2,145 |
飛距離 | 100m超 | 90~100m | 90m前後 |
こうしてみると、全長が他のルアーより短く、ウェイトはちょっぴり重く、フック数は少なく、価格は安い。
また、小さくまとまっているためか飛距離はモンスターショット95Sが一番出しやすい印象がある。
釣果や快適性はおいておくとして、空気抵抗が小さいためか40gであってもMクラスのロッドで普通にキャストできてしまう。
釣れることはもちろん、キャスト性能が良いことや価格が安いことから初心者が手を出すとしたら、まずはこのモンスターショットをオススメする。
全長が短くキャストしやすい
全長が他の似たような重量のルアーと比べて短くなった時、響いてくるのがキャスト性能と着底のわかりやすさ。
特にかっ飛び棒と比較すると分かりやすいんだけれど、モンスターショット95Sは多少雑に力んで投げてもある程度ルアー側で吸収して飛んでくれる。
かっ飛び棒の場合は、力んでキャストがぶれるとあからさまに回転して飛距離が落ちるため、その点でモンスターショット95Sの方が初心者向きといえると思う。
また、全長が短いことで表面積が小さくなり、潮の流れを影響を受けにくくなるため、着底のわかりやすさはかっ飛び棒よりわかりやすい。
ただ、浮き上がりの面で言うとかっ飛び棒に軍配が上がり、浮かせつつよりスローに探りたい場合はかっ飛び棒の方が使い勝手が良い。
加えて、他のルアーと比較して全長が短いため、3フックは搭載できず2フックとなっているが、フッキングには問題なし。
形状・ウェイト配置・フックサイズ
形状
モンスターショット95S形状を見てみると、頭でっかちで尻すぼみ。
また、ラインアイには小さなカップが設けられている。
正面から見るとボディ部分は四角に近い形状をしている。
ウェイト配置
クリアカラーで内部のウェイトを見てみると、ボディ下部に配置されており、この配置が水平に沈んでいくシミーフォールに一役買っていると思われる。
ウェイトは固定されており、ガタツキもなし。
また、ウェイトが入っていない部分は隔壁で隔てられて空洞になっているためか、フォール速度を抑えることに一役買っている。
フックサイズ
フックサイズは#3が標準でセットされているけれど、ヒラメ狙いであればサーフで最も使われる#4でも問題なし。
一つ一つ見ていると、価格が安いにもかかわらずよく考えられているルアーである。
サーフの使い方
モンスターショット95Sが最も活躍すると思っているのが広い範囲をサーチする必要があるサーフ。
巻速度はXG(1巻100㎝)を使用しているとして、0.5回/秒~2回/秒で底を擦らない程度であれば問題なし。
通すレンジはロッドの角度と巻き速度で通すレンジを操作すればよく、変化させる優先順位はロッドの角度で、巻き速度の調整は感覚が変わるので、後回し。
ちなみに柔らかめのロッドだと底を擦った状態から離陸させずらいので、ある程度硬めのロッドを使うか、65Sや80Sなどサイズを下げた方が良い。
モンスターショット95Sの巻き方についても紹介してみたい。
ただ巻き
最もオーソドックスな手法で広範囲を探るのに適している手法。
個人的には、40gを利用する際にはMHクラス以上の硬いロッドを使用するため、高活性の時でもバイトを弾いてしまうため、魚がいることが分かっているときにはあんまり使用することはない。
どちらかというと引き抵抗から流れの変化を探すために使うことが多いかな。
Mクラス以下の柔らかめのロッドを使う場合はより軽量なモンスターショット65Sや80Sを使用するとよいだろう。
ストップアンドゴー
一番使うのがこのストップアンドゴー。
ただ巻きをメインに使っていて数回バラシたことから、硬いロッドを使うときには食わせの間を作りつつ、広範囲をサーチできるため、使用頻度が高くなっている。
ストップを入れる頻度は、だいたい2~4巻きに一度程度。
小魚が捕食した後に一瞬停止するイメージでストップを入れている。
ボトムバンピング
底をたたくこの釣り方はあんまり使うことはないけれど、ここにただ巻きを組み合わせると話が変わる。
ただ巻きで流れの変化を見つけたあと、ストップアンドゴーでも反応がなければ、ストップの代わりに数回のボトムバンピングを加えてみると反応が出ることがある。
ナイトサーフではヒラメに見つけてもらうためにフォールの時間を確保できるボトムバンピングが有効。
今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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