かっとび棒を買いに行ったら、欲しいカラーがなかった。近くにはオーバードライブ95S レーザーインパクト(以下「オーバードライブLI」という。)が売ってたので釣られてしまった。
せっかくなので、インプレしてみる。
基本情報
重量は35gで、フックは前後共に#4で、ノーマルのオーバードライブと変わらず。
特徴的なトサカもノーマルと同じ。
役割としては、要するに重たくて普通には泳がないルアーを水流を受けて、無理やり動かすためのものとのこと。あれ、どこかで見たような…?
頭部ヘッドフィン
ダイワ公式サイトより
シーバスルアーのモアザン「エスラッシュ」、「ファシャッド」で培った、小型のヘッドフィンを付けることでルアーが左右に倒れる挙動を抑え、タイトにスイングさせる技術を応用、フィンの大きさを微調整することで、小型フィンで最大限のテールスイングアクションが出る様セッティング。通常、ボディサイズに対して重量が重すぎるとスローリトリーブではアクションしなくなるが、フィン効果によりワイドなテールスイングアクションを発生。
飛距離についても、ノーマルのオーバードライブもそうだけど、100メートル以上のぶっ飛びアピールしてるけと、35gもあって、小さいならそら飛ぶでしょ。
以上のことから、基本的に、すでに発売されていたオーバードライブ95Sをレーザーインパクト化したもののようだ。
レーザーインパクトってなんやねん、と思って調べて見た。
レーザーインパクトは、3Dマルチ反射構造により「イワシ」等と同様の高輝度反射光を多方向に放ち、「本物の誘いを遠くまで」を実現。
ダイワ公式サイト
更に、泳いでいる時の反射光の明滅まで再現!夜間や日陰のわずかな光でもベイトフィッシュと同様、昼夜・場所を問わず光でターゲットにアピール!
ようはフラッシングを意識した構造を採用しました、と言うことね。
シマノの狂鱗と同様の付加価値戦略かな。
実売価格で200~400円程度の差があるようだけど、その価値はあるのかな?(怒られる)
実物の観察
実物を観察して分かったことが3つある。トサカは誰が見てもわかるので省略。
極端な後方重心ではない
この特徴はノーマルのオーバードライブとも共通する。
公式がぶっ飛びと称するルアーは、ビーチウォーカーウェッジ95Sなどの後方重心のものが多い。
一方で、このルアーは前のフック付近に重心があるようだ。
そのため、比較的水平にフォールすると思われる。
底面が広い
フックが付いているところを見ると、比較的平らになっており、浮き上がり易い形状になっている。
せいぜい深くても3~4メートルのサーフでは、浮き上がり易さは大事で、魚にルアーを見つけて貰う機会を確保できる。
ここでも実績があるルアーを考えると、浮き上がりがよく、よく釣れるというかっとび棒という先輩が出てくる。
レーザーインパクトは塗装ではない。
本題のレーザーインパクトについても観察してみる。
よくよく見てみると、外側のプラスチックに色がついており、内部のフラッシングの部分を保護している状態。
この特徴のために、バイトなどで塗装がはげることはなく、持続したフラッシングが期待できる。
この特徴は、メタルジグでは同じくダイワのファントムⅢが持っている。
ゴロタだろうとバイトされようとフラッシングが痛むことはなく、塗装ハゲに悩まされることもない優れもの。若干プラスチックにより膨らむため、飛距離は落ちるが。
そう考えると、飛距離が短くなる対策が重量増加による、35gという重量なのかも知れない。
オーバーゼアやネッサなどの一般的なサーフロッドは、35gには十分対応しているため、なんの問題もない。
実釣でのインプレ
使用タックル
- ネッサXR106MH
- 20ツインパワー4000XD・22ステラ4000M
- アーマードF+Proフラットフィッシュ1.2号
飛距離
重量もあって普通に飛ぶ。
Gクラフトのモンスターサーフ1052でも余裕を持ってキャスト可能。
ツインパワー4000XGで、80から90巻き程度の飛距離は出ているから、十分な飛距離は確保できる。
着底感
テンションフォールすると、ルアー後方から落ちており、着底は分かりやすい。
巻いた感触
浮き上がりが早く、スローで巻いても底を切ることができ、こする感触はない。
離岸流の中では、流れの影響で浮き上がるため、よりスローに巻く必要がある。
総括
強めのシーバスロッドを使っている人でもフルキャストしやすいルアー。
反射は塗装ではないので、ゴロタや石がゴロゴロしているサーフなど、塗装に優しくない環境で釣りをする人にオススメできる。
また、半透明ボディでシルエットを小さく見せることができ、かつ通常のルアーよりも細かい反射が期待できることから、シラスパターンでも活躍しそうだと思う。(未検証)
コメント