とうとう発売となったモンスターサーフの新作で、シンペンスペシャルという二つ名がついている。
飛距離を重視して40gクラスの重量感のあるルアーを多様していたため、強い竿がとても気になっていた。
10時間程度使用した上で、インプレしてみたいと思う。
基礎的なスペック
特筆事項は18グラムのフローティングミノーが快適という謳い文句があるくらいで、長ったらしいメーカーの紹介文は省略するので、各自でメーカーホームページから見てください。
ルアーウェイトは、MAX60gで快適なルアーウェイトはミノーが40g、バイブレーションが43g、シンペンが50g(!)となっており、遠浅サーフでは対象とならなそうな重量まで扱えてしまう。
使用2年目のモンスターサーフ1052MSS(以下「モンスターサーフ1052」)と比較すると快適なルアーウェイトは倍くらい違うため、ドン深サーフで重量級ルアーを使用するなら快適と思う。
重量は家庭用の秤で207グラムで、1052MSSより27グラム程度重く、持ち重りが懸念される。
合わせるリールは持ち重りが悪化しそうだけれど、最近お気に入りの21ツインパワーXD4000XGを選択。
高いルアーウェイトで軽量ルアーや軽量ルアーは扱いづらそうだが、しっかり検証してみたい。
実釣インプレ
前提条件
試した場所は、仙南サーフ、新地サーフ、大洲海岸の3ヶ所。
それぞれに特性があって、仙南サーフは遠浅、新地サーフは小場所、大洲海岸は流れが強いという感じ。
大洲海岸は、向かい風であったため、飛距離は他の場所と比較してマイナス5から10メートル程度となった。
使用ラインは、よつあみのアップグレードペンタグラム1.5号。
キャスト切れの恐れもあるが、一般的にサーフで使用されており、前述のルアーをこれまでキャストしてきたことから、徐々に強く振ることで、1号でも大丈夫なことを確認した。(自己責任でチェックしてください:メーカー記載のベストは2号です。)
使用したルアーは、サイレントアサシン140S、ログズ140f、メタルエフェクトロングキャスト40g、レンジバイブ80ES、モンスターショット95S、かっ飛び棒など。
サイレントアサシンはなぜか1,400円台で変えるので結構オススメです。
裂波120も少しだけ使ってみたよ。
飛距離の検証
それぞれの飛距離はマーカー計測で以下のとおり。単位はいずれもメートル。
ログズ140f:70~80
サイレントアサシン140S:50~60
メタルエフェクトロングキャスト40g:100~105
レンジバイブ80ES:70~75
モンスターショット95S:85~95
かっ飛び棒:90~95
裂波:50
モンスターサーフ1052との比較
飛距離
まだこなれていないためか、使用2年目のモンスターサーフ1052(PE1号)とどっこい位の飛距離。
とはいえ、ラインを太くできるのは、良いことである。
また、バットが太くなったにも関わらず、ルアーの振り抜き感も良好で、モンスターサーフ1052には、無理をさせていたことがはっきり分かった。
ただ、ルアーウェイトの上限が高いため、ルアーウェイトを使って無理やり竿を曲げることができないため、竿を曲げこむ技術がないと飛距離が出せず、真価は発揮できないだろう。
ロッドアクション、操作感
ロッドアクションについては、これは重量が重くなっている分、若干悪化しているものの、モンスターサーフ1052とそこまで変わらない。
重心が前に行っている分、疲労の蓄積はやはり早いものの、12時間釣りをしていたのが1時間短くなるかどうかくらいであるため、気になるほどではない。
ルアーの操作感・感度
固くなっている分、当然動きが小さいルアーは動きが分かりにくくなっている。一方でバイブレーションはティップが動きすぎず、非常に使いやすい。
また、着底感度はモンスターサーフ1052と変わらなかった。
引き波の中ではバットが強い分快適に操作できる。
軽量リールとの相性
ロッド自体の重心バランスがとれているため、極端に軽量でなければ問題ないく、ツインパワーXDでも問題なし。
ただ、このロッドで狙っている魚はランカー級シーバスや座布団ヒラメ、中大型青物などになると思う。
そのため、ヴァンキッシュなどの軽量リールは剛性面で不利になると思われるので、避けた方がよい。
各サーフでの使い勝手
前に書いたとおり、仙南、新地、大洲海岸で使用した感触については記載してみようと思う。
仙南サーフ
使用時は干潮で流れがほとんど出ていなかった。
ほとんどモンスターサーフ1052とほとんど変わらないが、飛距離が出るためブレイクラインにも十分到達可能。
メタルジグもフルキャストしてシャクって見たが、軽快感もある。
軽快感の点では、さすがにモンスターサーフ1052には劣るが、大物狙いの竿としては十分。
広大なサーフを探り歩く仙南サーフでは重量がネック。
新地サーフ
テトラや沈み根が多く、小場所という認識の新地サーフ。
ミノーを中心に使用してみたが、飛距離はベイトが入っていれば、十分な飛距離。
シンペン、メタルジグは飛びすぎの雰囲気がある。
太いラインを使うことができ、根掛しても強引に外せるため、その点では使いやすいか。
大洲海岸
地形のでき方によっては流れが早く、ブレイクラインまでの距離のある大洲海岸。
メタルジグやかっ飛び棒をフルキャストして対応したが、飛距離十分。
また、ミノーで横ヨブの上を通したとき、きっちりドリフトできた。
流れが速いところ、明確な横ヨブができているところの沖側を狙うときには使いやすい。
魚をかけてみて
大洲海岸でシーバスを掛けてみた感想。
使用したルアーは、ログズ140F。
ヒットさせてみて感じたのは、フッコ程度は相手にならない、ということ。
フッコが相手にならないということは、ヒラメも相手にならない可能性がある。
また、竿が硬いため、ラインも1号では細く感じ、安心してファイトできないと感じた。
その点で、ライン1号程度を使用するのであれば、モンスターサーフ1052やもう少し弱めのロッドの方が良いと感じる。
総評
青物やオオニベ等が混ざるようなサーフならいいかもしれないが、そうでないならここまでのタックルは不要、というのがファーストインプレッション。
使い続ければ、馴染んでくると思われるので、継続的に使っていきたい。
コメント
ブログをありがとう。サーフィン用のMJS-1002-TRとMSS-1052-TRを比較するのはとても良いことだと思います。よろしくお願いします!