釣り人の休日と平日の行動パターンは、休みのたびに早朝(深夜?)に起床して出発するなど、大きく異なる。
また、平日のパフォーマンスを上げて、自由な時間を確保したり、休日を満喫したいと考えている人は少くないと思う。
本書は睡眠の状況を改善し、仕事のパフォーマンスを上げて、時間を作る参考になると思うので、紹介する。
◯本書で解決できること。
- 快適な睡眠の意味がわかる
- 快適な睡眠のメリットと睡眠不足のデメリット
- 快適な睡眠環境の作り方
- 快適に起きるための仕組み
- 毎日、毎週、季節、年齢に応じた睡眠パターンの作り方の
本書の概要
本書の概要をざっくりというと、睡眠の質を向上させるためには、次の視点で対応する必要がある。
- 睡眠環境を整える(寝室、服、暗さ、目覚めしの音、身体のモード切替えなど)
- 睡眠のパターンを抑える(毎日、毎週、季節、年齢)
本書の要約
概要より踏み込んで、ワンペーパーに主張をでまとめるとこんな感じ。
本書が作られた背景
スリープコーチでもある本書の作者は、前書きのなかで次のように述べている。
働く人が一番困っているのは睡眠だ。
睡眠は食事や運動よりもはるかにメンタル状態や幸福度と強い相関関係があります。
はじめにより引用
仕事をするなかで困るのは、集中したいのに集中できず、アイディアが浮かばなかったり、パフォーマンスが上がらないこと。
そんなときにはだいたい眠気が出てきたり、前の晩に夜ふかしして寝不足な状況だったりする。
また、仕事や釣りで忙しいシーズンは、睡眠は削られがちになり、パフォーマンスは更に悪化して、効率も落ちるという負のスパイラルに陥ってしまう。
死ぬまで使える快眠のスキルをたくさんの働く人が身につけてくださり、人生を満喫してほしいと心から願っています。
はじめにより
本書を手に取ったのも、このまえがきを読んで、ぜひ快眠のスキルを身に着け、週末の釣りを満喫しつつ、月曜日からいいスタートを切りたいと思ったため。
本書の良いところ
平たい文章で書かれていて、非常に分かりやすい。
また、前半でイメージを掴んで、後半で具体的にどうするかを記載しており、構造的にも分かりやすいと思う。
また、20代までは、パジャマにこだわらなくても快眠できるなど、環境の整え方が明確に記載されており、手っ取り早く快眠を手に入れるためのお試しにはちょうど良い。
本書のちょっと惜しいところ
わかりやすさを重視して作成しているためか、データや統計については記載が薄い。
あとがきのなかで、かなりの資料を整理し、論文に基づいて本書が作成れている事が伺える。
どんな論文を参考にしたのかなどが、末尾などに記載されているとより良かったのかと思う。
釣行での本書の活用は?
釣行での本書の活用方法は次の2つ。
①車中泊する場合の環境の整え方
②早起きパターンの作り方
①車中泊する場合の環境の整え方
遠征時など一泊二日で釣りをする場合、車中泊が選択肢に上がってくる。
このとき、普段とは違う環境で睡眠を取ることになる。
睡眠不足でツライ思いをしないようにするためには、最低限次のことに気をつけ、快適な睡眠環境に近づける必要がある。
- 車内の温度を適温にする。
- 他車のヘッドライトなど、外の光が入らないようにする。
- 寝返りなど、体動するスペースを確保する。
- 可能なら服はゆとりを持った肌触りの良いものを。
- 温泉や銭湯を利用し、リラックスモード(副交感神経をオンにする)にする。
②早起きパターンの作り方
釣りに行く日は、仕事のある日(注:平日日中に仕事がある場合)と比較してかなり早く起きることになる。
そうなると、寝起きの時間がかなりズレるため、週明け月曜日に時差ボケのような状態となってしまう。
平日の疲労を平日の睡眠でリカバリーできれば週末の夜更かしを楽しめる。
最も良い成果を出すためには、月曜日に確実に最高の状態でスッキリ起きられるようにすることです。
第一章より
例えば、日曜日に朝2時に釣りに行く場合、普段から朝6時に起きる人の場合は4時間の時差ボケが生じる。
それが朝4時に起きる人の場合は、2時間の時差ボケで済む。
本書の記載を参考に「早起き早寝」の習慣を身に着けておくと、時差ボケを少なくすることができる。
今回はここまで。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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