PEラインとリーダーの結束の代表格であるFGノットは強度面で非常に優秀だけど、慣れるまでが難しく、風が吹き、揺れる船上で組むのが不安という方も多いと思う。
私自身も、部屋や出港前はうまく組めても、風が吹き揺れる船上での結束はFGノットの出来にムラがあり、どうにかならないものかと思っていた。オフショアの釣りはルアーが高価であることもあり、「ちゃんと組めているかな…」という不安を抱えながら釣りをするのは、正直かなりのストレスがあった。
ほかの方が使っているのを見て、便利そうだと導入したのが、第一精工 ノットアシスト2.0。導入してからは、船上でも均一なノットが手早く組めるようになったことで、ノットへの不安感がなくなり、下を向く時間も減って船酔い防止にもつながっている。
本記事では、ノットアシスト2.0のメリット・注意点などを解説していきたい。
※サーフの場合は、結束部をガイドの外に出すため、よほどの大物を狙う以外はFFノットで十分です。
第一精工 ノットアシスト2.0とは
ノットアシスト2.0は、FGノットなどのPEラインとリーダーを結束するための補助ツールで、ラインテンションを安定させながらノットを組めるため、ノット強度の再現性が高くなるのが最大の特徴。
ラインテンションを安定させる構造
ノットアシスト2.0はこの円形の部分にラインを巻き付けて固定することでラインテンションをかけることができる構造。
ラインを傷めないように固定部にはゴムが貼り付けられているほか、ラインがずれないようにクリップで開閉できるようになっている。

ノットアシスト2.0の特徴
① FGノットが安定して組める
FGノットはラインにテンションをかけて「PEをリーダーにしっかり食い込ませる」イメージで結束することが重要だけれど、テンションが緩いとすっぽ抜けの原因になる。
ノットアシスト2.0を使えば、
- 常に一定のテンションを維持できる
- 巻き付け回数がカウントしやすく、均一に仕上がる
- ハーフヒッチもやりやすい
となり、慣れればよほど不器用でない限り誰が組んでも安定したFGノットを作ることができる。
② 船上でも短時間でノットが完成
船上では、船酔い防止のために下を向くノットの結束は短くしたいところ。ノットアシスト2.0があれば、
- 手元が安定する
- ラインが暴れにくい
ため、船上でも素早くノットを組み直せるのは大きなメリットだと思う。編み込みの時点で手元を注視しなくてよいのは船酔い防止には効果が大きい。
船上で道具なしで再結束できる方はすごいと思います。
③ コンパクトで携帯しやすい
ノットアシスト2.0は使わないときは紐を上に引っ張れば、コンパクトな状態で固定できるため、タックルボックスやライフジャケットのポケットにも収まるサイズ感で、持ち運びに困らない。

実際に使って感じたメリット
私がノットアシスト2.0を導入した一番の理由は、高価なルアーを使用するオフショアでFGノットの失敗率を下げたかったため。オフショアでの釣行では、ロングリーダーを使用するし、ラインブレイクするとノット作業が雑になりがちで、面倒になってそのタックルの使用を避けるほどだった。
実際に使ってみて感じたメリットは以下の通り。
- FGノットの編み込みが均一になり、船上でも毎回同じ仕上がりになる
- ノットを締め込む際の不安がなくなった
- 太糸でも問題なし(PE6号、リーダー20号まで確認済み)
ノットアシスト2.0を使うようになってからは、ノットへの不安がほぼゼロになった。結果として、オフショアでの根掛かりからのラインブレイクの不安感は減ったし、キャストやルアー操作に集中でき、釣りそのものが快適になったと感じている。
デメリット・注意点
一方で、以下の点は注意が必要と思う。
- 慣れるまで多少の練習が必要
- 完全に手組み不要になるわけではない
- 価格は消耗品と比べるとやや高め
ただ、ノットのトラブルでの高価なルアーロストやラインブレイクを考えれば、十分に元は取れる投資と言えると思う。
こんな人におすすめ
ノットアシスト2.0は特に次のような方におすすめで、「FGノットは難しいから避けている」「FGノットめんどくさい」という方ほど、効果を実感しやすいと思う。
- FGノットが安定せず、出来に不安がある方
- 釣り場でノットを組み直す機会が多い方
- 船酔いしやすく、できるだけ下を向きたくない方
私は船酔い予防にアネロン飲んでも船酔いしやすいため、ラインブレイクした後はFFノットで結んだりしていたため、もっと早く導入していればよかった。
ノットアシスト2.0が不要な人
このノットアシスト2.0は次に挙げるような方は不要なので、手で組んでも問題ないと思う。
- サーフを中心に釣りをしていて、ロングリーダーを必要としない人(結束部をガイドの外に出せるため)
- 風や揺れのある状況でも、いつでも安定してノットが組める人(手組みに不安がない方)
- 船酔いしにくく、船上でのノット作業が苦にならない人
代用品?
そんな人がいるかはわからないけど、ノットアシストの購入をしたくない方は、ばねなどで自動的に開くプライヤーの取っ手なんかは代用品として使えなくはないと思う。
まとめ
FGノットは強度面では非常に優秀である一方、風や揺れのある船上で毎回同じクオリティで組むのは、思っている以上に難しい。
私自身も、サーフと比較して高価なルアーを使う中で、「本当にちゃんと組めているのか」という不安をに思いながら釣りをしていたときもあった。
ノットアシスト2.0を使うようになってからは、家でも船上でも一定のテンションをかけた状態でFGノットを組めるようになり、ノットの仕上がりに悩むことがほぼなくなったため、トラブルへの不安が減り、ルアー操作ややり取りに集中できるようになったと感じている。
ただ一方で、サーフが中心でロングリーダーを必要としない方や、どんな状況でも手組みで安定してノットが組める方にとっては、必須のアイテムではないと思う。
「船上でのノットに不安がある」「FGノットの出来にムラが出てしまう」と感じているのであれば、道具でその不安を減らすという選択肢がありだと思う。
私はその選択肢として、ノットアシスト2.0を使い続けています。
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本日はここまで。最後までお読みいただきありがとうございました。

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