さてさて、この春発売されたDUELのラインに「アーマード F+ プロ フラットフィッシュ」というものがある。
PEラインの中でもコーティングされた単線PEはなかなか珍しい(知らないだけ?)ことから、購入したのでインプレしてみたいと思う。
実釣の前に
購入したものを眺めてみると、ラインカラーはシルバー…
海ではだいぶ見づらそうだけれど、大丈夫か?
ライン自体は、よくあるPEのライン独特の編み目が見えず、風・波にかなり強そうな気配がする。
丁度、今週末は横風7mの予報なので、試してみよう。
リールに巻き巻きしてみると、確かにハリ・コシがあり(すぎる)、フロロカーボンのラインを巻いている気分になる。スプールから垂れるラインは丸まっており、フロロラインそのものだ。
巻いてからしばらくは、なじませないとライントラブルのもとになりそうな予感…
爪で挟んで引っ張ってみると、いわゆるブタのしっぽみたいになった。
これ、PEラインというよりフロロラインじゃね?
いざ実釣
所要があり近所(50㎞圏内)まで来たので、やってきました新舞子サーフ。
昨年12月のような熱狂はどこへやら、人もまばらな状況。
タイムリミットは6時半と早いが、どうかな?
まずはフローティングミノーから
上のレンジから刻むため、タイドミノースプラット140SFから。
横風の爆風だけれど、糸ふけ大丈夫かな?と思いながらキャストしてみると、糸ふけも少なく飛んでいく。
リトリーブしてみても、普通のPEラインより波にラインが取られず、やりやすい(気がする。)
ロッドの位置を上から下まで、リトリーブ速度も変化させて探ってみるもアタリなし。
ならば、とよりレンジを下げるために、ぶっ飛び君にチェンジ。
ストップアンドゴーを試しながら気づいたのが、流れを感じやすいこと。
その理由を妄想してみると、ラインが波にとられにくいことで、ルアーが素直に流されていくためかと思う。
もう少し流されやすいもの、ということで、かっとび棒を採用。シャローライトの方は、波がちょっと高く採用見送り。
流れはいい感じに出ているんだけれど、不発。
移動先で見つけた離岸流周辺を探ってみるも不発で、無念のタイムアップ。
まだ入ってきていないのか…?
ラインは極めて見づらい
背後にテトラがある場合を除き、シルバのーカラーが空や雲と同化して、ラインを見失ってしまう。
シーバス狙いで、闇夜でドリフトを多用する場合はともかく、日中にドリフトを多用する人や太平洋側で午前中にドリフトを使う人、背景に雲があると相当ラインコントロールが難しいと思う(背景と同化してほぼ無理)。
おそらく、これまでのアーマードフロロプロ(Proを含む)のインプレで他のラインより太いことや、染色することでのライン直径の増大とそれによる飛距離の低下をおそれたため、シルバー(染色なし)としたのだろうけど、ミノーやワームを多用するフィネスな釣りを好む人には合わないかも?
ラインコントロールが不要な重いジグやシンペンを多用するのであれば、ラインコントロールは不要であるが、トラブルに繋がるし、ある程度の見やすさは(多少の飛距離を犠牲にしても)必要な気がするけどね。
また、実釣と通じて思ったのが、このPEラインはほとんどフロロラインで飛距離だけPEラインだということ。
そのため、腰のないPEのようにはぐしゃぐしゃの団子にはなりにくいと思う。
一方で、使用する数日前にスプールに巻いてなじませないとトラブルの元になるなど、フロロラインの注意点はそのまま適用される印象がある。
そして、雲や背景と同化して見ずらい。
こんな人にオススメ
使ってほしい人は、風に強く、トラブルが起きにくい特性があることから、PEラインに慣れていない初心者などやノーマルギアを愛する変人(誉め言葉)・マニアなどかな。
ちょっとお高めだけれど、安いラインを買ってトラブルにつながるより、よほど快適だと感じる。
結束する際は、FFノット(歯くわえ無し! 簡単!超速!強靭!<FF ノット> – YouTubeがオススメで、サーフの釣りをしていても、すっぽ抜けたことがなく、FGノットなどに比べて早く結束(※)できるよ。爆風だろうと暗闇だろうと素早く結束できて本当にオススメ!
※結束部をガイドに巻き込まない前提があるので、注意!
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