2027年からこどもNISAが始まる。
これまでは、18歳以上のみが対象であったけれども2027年からは0歳~17歳もNISAを活用した資産形成ができるようになる。
一方で、親のNISAを埋め切れる目算がついていないのに、本当にこどもNISAを始めてしまっても良いのだろうか、親の口座で積み立てていた資金を移すべきなのか、など悩みは尽きない。
ここでは、すでに口座開設の申し込みも始まっていることだし、子育て真っ盛りの我が家でこどもNISAをやるべきか考えてみた。
こどもNISAとは?
まずは制度の確認から。
NISAはそもそも決められた枠内で、認められた投資方法(投資信託や個別株)での投資なら投資の収益を非課税にするという制度で、こどもNISAはそのこども版。
ここでダラダラ書くより金融庁公式ページに動画リンク集の日本証券業協会のページにわかりやすい資料が乗っていたので、そちらを見てください。
これまでは、学費を貯めるなどのために、親の口座でやっていたパターンが多いかもしれないけれど、こどもNISAが出てきたことで、やるべきかどうか考える必要が出てきた。
こどもNISAが気になる
これまで、子どもの学費と親の老後資金は一緒くたに親のNISA口座とiDeCoで毎月少しずつ積み立ててきた。
こどもの児童手当も全額NISAに放り込みながら。
こどものNISAが始まるため、将来のことを考えると次の点から別口座としたほうがメリットを得られるのでは、とも考えている。
- 児童手当と老後資金の分離
- こどもの金融教育
- 相続税対策
- 非課税枠の疑似的な拡大
それぞれ見ていってみよう。
児童手当と老後資金の分離
おそらく、これまでNISA口座で投資している方は、児童手当もNISA口座に投資しているか別枠で積み立てていると思う。
ここで問題になるのが、一度投資してしまうと譲渡ができず、現金で積み立てているとすると物価が上がって実質的に価値が減っていってしまうこと。
そのため、何らかの運用をすることになるけれど、老後資金とのすみわけが結構面倒で、わからなくなる可能性がある。
児童手当を家計の足しに使っている方も多いと思うけれども、児童手当はこどものための手当てでもあるため、子どもの資産になりうるものに使うという側面もあり、こどもNISAに積み立てることで子供の資産となり、手当の役割を果たせると思う。
こどもの金融教育
こどもの証券口座を開設して、そこに積み立てていくことになるため、子ども自身がどんな値動きをしているか体験しながら、資産が積みあがっていく光景を見ることが可能。
しかも、12歳までは払い出しができず、資金がロックされるため、暴落時も売却してしまうリスクが抑えられる。
これまで貯金してきただけのお年玉も有効活用できるし、こどもに長期投資の考え方を育成するにはちょうど良い仕組みだと思う。
子どもへの贈与と非課税枠の拡大
こどもNISAは1人当たり600万円の非課税枠がある。
親のNISA枠は1800万円の上限があるけれど、もし満額を埋めきる入金力があるのであれば、こどもNISAによって世帯単位の非課税枠が大きく増加することになる。
そのため、少しずつ早いうちから贈与しておけば将来的な相続税対策にもなるし、疑似的に世帯の非課税枠を大きく増やすことができる。
そもそも相続税がかかるレベルの資産がないとか、親の口座の一人当たり1800万円の壁はなかなか厚いという問題はもちろんあるけれど・・・。
こどもNISAの注意点
制度を調べてみて、活用するときの注意点を個人的にまとめてみた。
学資保険の代わりになる?
長期・積立・分散投資によって価格変動の影響を抑えることは期待できるものの、学資保険の代わりに運用するのであれば、取り崩しの時期、つまり大学入学等から逆算して考える必要がある。
子どもの同意がないと取り崩せないし、親の資産としてはカウントせず、素直にこどもへのプレゼントとして考えるほうが良いだろう。
また、子供の金融教育の教材として使った後、召し上げとなったらこどもがどう思うかも考えてみよう。
私だったら、そんな親には近づかないかな、と考えると学費分は素直に自分の口座で老後資金と一緒に運用するほうが良いと思う。
加えて、近い時期になったら取り崩すことも考えるとやはり親の口座のままで運用したほうが効率はよいだろう。
近い時期になったら、積み立ての逆つまり定期取り崩しにより現金化しておけばよいと思う。
贈与税って関係ある?
こどもNISAの積み立ては贈与とみなされるようで、積立額+その他の贈与額が110万円を超えると贈与税がかかってしまうので注意が必要。
普通のサラリーマンがそこまでの贈与をすることはなかなか考えにくいけれど…
ちなみに入学資金など教育に関する部分は1,500万円までなら贈与税非課税(詳細は必ず国税庁のホームページを参照ください)ので、よほど高額な贈与をしなければ問題にはならなそうだ。
こどもNISAは使ったほうが良いか?
このこどもNISAは、個人的に使うべきだと思っている。
理由としては、自分の名前で貯金と投資の効率の違いを実感として教えることができるため。
毎月1万円でも20年投資すると、年利5%でも元本240万円に対して資産額は4,058,045円となる。
積み立てシミュレーションで検索してみるといろんな企業が公開しているので、確かめてみるとよい。
途中暴落が来ても、資金ロックもあって引き出せないから耐え方を教えることもできるし、生活を楽しむこと、貯金(生活防衛資金)と投資のバランスのとり方など、お金との付き合い方を教えるには最適な教材だと思っている。
まとめ
こどもNISAは使用したほうがメリットが大きい制度だと感じるため、子ども本人に渡すつもりのお金はこどもNISA、将来の学費や親の老後資金として使う可能性があるお金は親の口座、というように目的を分けて積み立てする方向としたい。
こどもNISAはこどもへの金融教育の教材として活用できるため、使用したほうが良いけれども、親の資産として自由には使えないし、無理やり使うと子どもからの感情も非常に悪いものになってしまう。
基本的にはこどもへのプレゼントとして、親が自由に使えるお金ではなく、児童手当やお年玉を運用してあげるようにしたほうが良いだろう。
そんな前提があるため、親の老後資金や教育資金として取り崩す前提で積み立ててはいけないし、制度もそんなことは想定していない。
使う時期が近づいてきたお金は、株式などの値動きが大きい資産に置いたままにせず、必要な時期に使えるよう現金などでリスクを避けることも大切だ。
投資は長期で続けることだけでなく、必要なときに使える状態にしておくことまで考えておきたい。
…注意点ばっかりだけれど、今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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